紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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  メールマガジン 第34号

   (2010年9月11日号)

 
紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク

 会員の皆様へ
 
 日頃、当ホームページをご覧いただきありがとうございます。メールマガジン第34号(2010年9月11日号)をお届けします。
 
 残暑お見舞い申し上げます。
 今年の夏は、各地で測候所はじまって以来の真夏日と熱帯夜の多い猛暑となり、最高気温も高く、多数の熱中症患者が出るなど、地球温暖化の先触れともいうべき異常気象となりました。皆様には、この猛暑の中、お元気でお過ごしでしょうか。
  
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 さて、前号(33号:7月18日)以降に掲載した記事について解説します。記事の内容は次の通りです。
 
1)「紀伊半島の巨木を訪ねる」に「三重県亀山市野村の一里塚の大ムク」を掲載
2)「害虫防除の常識」に「トラップによる調査法」を掲載
3)「本の紹介」に小山晴子著「マツが枯れる」他1冊を掲載
4) 写真の追加 「ハーブの害虫」に「レモンバームを加害するオンブバッタ」を掲載
          「トンボの写真集」に新たに4種を掲載
5)「地域興しに役立つ情報」の枠組みを掲載 

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1)紀伊半島の巨木を訪ねる
    三重県亀山市野村の一里塚の大ムク
 
 紀伊半島の巨木(幹回り5m以上を対象とする)を見て回っていますが、三重県内の分では、まだ回っていない巨木はかなり少なくなっています。亀山市野村の大ムクも残り少ない巨木の1つですが、訪ねてみました。このムクの木は、江戸時代に街道筋に整備された一里塚に植えられたもので、現在では殆ど残っていない「一里塚」という歴史とともにあり、一里塚がどんなものかも知ることが出来ます。
 
亀山市野村の一里塚の大ムク
 
2)害虫防除の常識
    トラップによる調査法
 
 「害虫防除の常識」ということで、農業参入者など初心者を対象に、害虫関係の情報を提供しています。今回が19回目ですが、アクセス解析から読者が比較的少ないので、書く気をそがれていますが、切りの良いところまでは続けようと思っています。文章が長いので、当初計画のように、もっと図表や写真を多くして、読みやすいようにしなくてはと思っていますが、今回も文章が長くなりました。
 
トラップによる調査法
 
3)本の紹介
    小山晴子著「マツが枯れる」他1冊
 
 「本の紹介」は2年以上、新規掲載を休んでいましたが、今回、「マツが枯れる」他1冊(続編)を掲載しました。小山さん夫妻は、筆者が沖縄県農業試験場に勤務していた時に、取材で沖縄県に来られて以来の知り合いでしたので、幸いにも「マツが枯れる」を送っていただきました。「マツが枯れる」を読んで、続編もあるとお聞きし、是非読みたいとお願いしたところ、残部がないということでしたが送っていただきました。マツ枯れが東北地方にまで及び、害虫防除研究に携わったものとして、何とかならないものかと常日頃思っていましたので、たいへん興味深く読ませていただきました。
 マツによる防風林は人工的に植林したものであり、天然林としてはどのような樹種が海岸を覆っていたのだろうかという着眼は、マツ枯れの防除で効果の少ない農薬散布を続けて無理するよりも、太古にあったであろう固有の樹種に置き換えるのも1つの考え方であり、発想の転換も必要なのではないかということを教えられました。1年前に、この本について書こうと決めていながら、掲載がすっかり遅れました。
 
「マツが枯れる」
 
4)写真の追加
    「トンボの写真集」に新たに4種を掲載
    「ハーブの害虫」にレモンバームを加害するオンブバッタを掲載
 
 ため池とその周辺に生息するトンボの調査と写真撮影を、平成18年から21年まで3年間続けました。津市にあるため池6ヶ所で、トンボの種数は20〜25種見られ、自然の豊かさを実感し、写真もたまりましたので、未掲載の4種(タイワンウチワヤンマ、サラサヤンマ、コノシメトンボ、セスジイトトンボ)を追加して掲載しました。
 この3年間、真昼(正午)の前後に1ヶ所1時間ほど調査しましたが、夏の暑さも忘れて夢中でした。元気だったなあと思います。トンボも重要な興味の対象でしたが、ため池の自然や景観に触れることも無性に楽しく、幸せ感を与えてくれました。
 
「トンボの写真集」
 
 ハーブの害虫は、自宅の1坪ほどのスペースを耕して、30種ほどのハーブ類を密植し、害虫の発生を心待ちにして写真を撮っています。新しい害虫がなかなか発生せず、写真を追加する機会がありませんでした。オンブバッタはシソの葉などを加害する害虫で庭に多く生息していますが、レモンバームの葉に穴をあけたり、葉の縁をかじったりしているのに目が止まりました。オンブバッタによるレモンバームの被害はそれほどでもありません。
 
レモンバームを食害するオンブバッタ
 
5)地域興しに役立つ情報
 
 地域の農林水産業が衰退し、地域が少子高齢化、過疎化していく中で、地域社会の持続性を図っていくにはどうしたらよいのだろうかという問題意識が、「紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク」を考えた時からありました。地域の持続性向上(地域興し)についての情報をこれまであまり掲載してこなかったことを反省しつつ、ホームページにこの枠組みを作り、情報を収集・掲載していきたいと考えています。手始めに、料理のつまもの(かざり)の生産・出荷で地域興しをした徳島県上勝町での例を挙げて詳しく書こうとしましたが、資料の整理が悪く、記事は次回に持ち越しとなってしまいました。
 
地域興しに役立つ情報
 
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(2010年9月11日;主宰者記)


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